平成27年度の「空き家所有者に関するアンケート調査及び
インタビュー調査」(全国宅地建物取引業協会連合会ほか)より
■専門事業者を適度に活用すれば、住んだり、売ったり貸したり
しやすい?
空き家になってしまう要因の一つが、空き家が遠方にあること
でした。今回の調査では、約3割が空き家と異なる都道府県に
住んでいましたが、大都市圏の居住者ほど空き家が遠方にある
傾向が強くなっていました。
最近では、空き家の管理を専門に行う事業者も、数多く登場して
います。そこで、空き家を日ごろ誰が管理しているかに注目して
みました。
61.5% 自分で管理している
(親族や知人等を含めると79.3%)
8.3% 不動産会社、工務店、警備会社、NPO法人等の専門の
事業者に委託している
でした。
次に、管理を事業者に委託している理由を見ると、使ったり
売却したり、賃貸したりするためにコンディションをよく
しておきたいという考えが多いことが分かります。
このほか、ほかに任せられる人がいない、専門家に任せた
ほうが安心、空き家を何らかのトラブルの要因にしたくない
といった回答が目立ちました。
管理を委託する頻度については
44.5%「定期的ではなく、必要な時」
24.8%「毎月1回」
でした。
■空き家管理のサービス事業者もさまざま。上手に活用したい
専門の事業者に空き家の管理を委託しない理由を見ると
38.0%「費用を払ってまで空き家を管理する必要性を感じない」
36.0%「自分や親戚、知人等で十分」
でした。
住宅は、人が住まなくなると急速に老朽化が進みます。
特に、換気をせずに室内に湿気が溜まるとカビが発生したり
木材を腐らせたりして、老朽化が進む大きな原因となります。
また、定期的に水を流さないと配管の腐朽が進みやすいです。
住宅のコンディションを良い状態にしておくためには、月に
1回程度は通風することが望ましく、通水や清掃をしたり
雨漏りなどがないかなど点検もしておきたいです。
また、郵便ポストの整理、庭木の手入れ、鍵の確認なども
防犯上や防災上必要になってきます。
住宅のコンディションを良い状態で維持することが、空き家
の活用にも有効になります。
すべての管理を自分や親戚などでできない場合は、事業者に
委託することも考えたほうがよいでしょう。
空き家の管理サービスを提供している事業者は多様になってお
り、鍵を預けて室内に立ち入られるのが不安な場合は、屋外か
らの目視確認だけ委託するという選択肢もあります。
事業者に管理を委託する場合は、サービスの範囲や報告の仕方
鍵を預ける場合は鍵の管理方法、料金などを見積もりでしっか
り確認し、契約書をきちんと交わすのがよいでしょう。
空き家をどうしたらよいかは、各家庭の事情や住宅のコンディ
ション、空き家のある周辺の市場性などで大きく異なるでしょ
う。
自治体に相談窓口を設けている場合も多いので、自治体に相談
したり、不動産会社などに相談したりして、できるだけ有効な
活用方法を検討するとよいでしょう。
(SUUMOジャーナル引用・加筆)
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