Airbnbが家を建てた
空室や空き家の貸し手と借り手を、民泊でマッチングさせる「Airbnb(エアビーアンドビー)」。2008年にアメリカ・サンフランシスコで創業し、現在日本を含む191か国で展開250万の物件を仲介しています。
そのAirbnbの新規事業は「家づくり」。同社自身がホストになってホテル業に進出するわけではないそうですが、ではなぜ日本の、著名な観光地でもない奈良県吉野町で、自ら建設した物件を貸し出す計画なのでしょうか。(今秋以降、貸し出し予定)
Airbnbの共同創業者ジョー・ゲビア氏は、こう語っています。
「少子高齢化が避けられない課題先進国の日本で始めることに意味がある。今後日本の人口は年間80万人のペースで減少していく。一番影響が大きいのは過疎に悩む地方の町だ。
一方で、地域を再興していくにはその柱となるコミュニティが必要となる。そうした課題にAirbnbとして何ができるか。そう考えた時に出合ったのがこの町だった。
林業や醸造業など、観光客を惹きつける地場の産業が残る。手仕事に秀でた職人もいる。春に満開となる吉野桜など、自然にも恵まれている。
観光資源が眠り潜在的なニーズは間違いなくあるが、それを生かし発信する場がない。吉野杉の家を、そうした課題解決型のモデルケースにしたい」
ジョー氏は、こう続けています。
「吉野町だけでも数百軒の空き家がある。一から家を建てるだけではなく、吉野杉の家で提案するモデルを参考に、空き家の再生など地域を活性化できればと考えている。
他の日本の地方もそうだし、同様の問題を抱える韓国や中国、欧州でも布衍できる試みだと思う」
理想通りに行くのかは、今秋以降の貸し出し状況で明らかになるでしょう。
過疎地域の観光誘致+空き家活用は、この様な企業ビジネスであったり、行政主体の街おこしプロジェクトの領域でしょう。
しかし、古さを活かした飲食テナントや街のコミュニティスペースなど、地域住民に利用される方法であれば、過疎地域で個人オーナーの空き家だったとしても、まだまだ活用のアイデアはありそうです。
その辺りの情報も、今後発信して行きます。
(本文はニューズウィーク日本版8月11日の記事を引用しています)
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